「鋼鉄の華っ柱」は10巻以下で完結してるおすすめ漫画

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私がおすすめする漫画は「鋼鉄の華っ柱」という作品です。こちらの作者の西森先生はいまドラマや映画で話題になっている「今日から俺は」の作者でもあります。他にも代表作として「お茶にごす」「道士郎でござる」等面白い作品があるのですが、その中でも群を抜いて面白い作品が今回紹介する漫画です。

鋼鉄の華っ柱は昨日まで大金持ちで坊ちゃん暮らしをしていた主人公が一文無しになってしまうところからスタートします。主人公:さねみちのキャラクターとしては、金持ちで、キザで、なんだか上から目線、といった鼻につくような設定なのですが、危機的状況をたくましく切り抜けていくところをみると、思わず応援したくなります。ある意味現代版サバイバルストーリーなのかもしれません。

主人公を自分に重ねて、こんなに貧しい中でも強くたくましく生きていけるのかと考えてしまいました。主人公もただのいいキャラではなく、子供っぽい一面や、あざとい一面などいろいろな側面を持っているキャラクターなので、とても好感をもてます。

また、この物語の主人公であるさねみちと、それを取り巻く、夏野や朝涼といった魅力的な登場人物の関係性もストーリーをうまく引き立てています。また、主人公同様、貧しくなっていろいろな体験を重ねていく中で成長していく様子を見ていると応援したくなります。ストーリーを見ていると、1篇ずつ完結しているように思えますが、どの話も物語の本質へ迫る内容で、最後まで読み切るのがあっという間でした。

また、この作品だけではなく、西森先生の作品に共通する緩い、絶妙なキャラクターの心情表現もこの漫画の面白さの一つになっています。西森先生の作品の絵が苦手言われる方もおりますが、この作品は他の作品と比べるとわりかし、絵に癖がない作品になっているので、西森先生の作品の入門としても適しているかもしれません。
漫画自体は9巻で完結するので、さくっと読み切ることができるので、誰でも読み始めやすいと思います。